
カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第1位
世界中の批評家や映画ファンを魅了した南米の迷宮的ミステリー
14時間を超える大作『ラ・フロール』のマリアノ・ジナスを筆頭に、協働的かつインディペンデントな映画制作を20年以上続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」。今、世界中の映画祭から注目されるこの集団の集大成的作品がラウラ・シタレラ監督『トレンケ・ラウケン』だ。今作は4時間超のボルヘス&ボラーニョ的迷宮ミステリーでありながら誰もが楽しめる娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなど様々なジャンルや要素を越境しながら吸収して、誰も見たことのない境地へ観客を連れていく。
平原に消えた1人の女性、彼女を探す2人の男たち
アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケンで、ひとりの植物学者の女性ラウラが姿を消す。取り残された二人の男たち―恋人のラファエル、同僚のエセキエル―は、彼女を追って町や平原をさまよう。彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。映画が進むにつれ物語は予想のつかない多方向へひろがり、謎はさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝きはじめる―。
『トレンケ・ラウケン』
アルゼンチン、ドイツ / 2022 年/スペイン語/DCPPart1 (128分)、Part2 (132分) /1:1.85 / 5.1ch /
原題:Trenque Lauquen
監督:ラウラ・シタレラ
脚本:ラウラ・シタレラ、ラウラ・パレーデス
製作:エル・パンペロ・シネ
出演:
パート1ラウラ・パレーデス、エセキエル・ピエリ、ラファエル・スプレゲルブルド、セシリア・ライネロ
パート2:ラウラ・パレーデス、エセキエル・ピエリ、フリアナ・ムーラス、エリーサ・カリカホ、ヴェロニカ・ジナス
2023年カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第1位
第79回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品
第60回ニューヨーク映画祭正式出品
サン・セバスチャン国際映画祭正式出品
マルデルプラタ国際映画祭 ラテンアメリカ最優秀作品賞